私はそもそもナビのピックアップなんて知らなかったし、ましてや寿命があるなんて買うときにはぜ〜んぜん考えたこともなかったんですが、2、3年目ぐらいから不具合が出始めることがあるそうです。
■■■ ■■■ ナビの故障!?寿命!? |
車載機器用として耐久性を考慮した設計にはなっていますが、ディスクの読み取り部分、ピックアップレンズ(レーザーダイオード 以下LD )は 通常のご使用で3000〜5000Hで寿命がきてしまいます。
熱に対しても寿命を短くしてしまう要因があります。シート下へ本体を取り付ける場合、リヤへのヒーターダクトの出口をメクラ等で処理しないとヒーターの温風により寿命が半減してしまう事もあります。
LD、DVDディスクの汚れ(曇り)も心配です。長期間使用していますとナビゲーション本体は完全密封ではない為にホコリがついてLD、ディスク共に汚れます。そのままの状態で作動させるとLDは読み取りの為の出力を上げてしまい、結果的には寿命が短くなります。
家庭用DVDレンズクリーナーの使用も寿命を短くさせます。家庭用と車載用では本体の大きさ(特に高さ方向)に違いが有る為、内部部品の設置位置も車載用はぎりぎり!の設置になっています。レンズクリーナーはミクロの植毛したブラシがレンズ部の埃を除去するものですので、車載用のナビゲーションに使用するとディスクとレンズの隙間が狭いためレンズを擦って傷をつけてしまう為、寿命を短くさせてしまいます。
車の買い替え時にナビゲーションを載せかえる方が増えています。かなり機能の充実した機種が増えたので、新しい物より使い慣れた物というのもわかりますね。
ナビゲーションには上記のような寿命のほかに、一度設置させた場所からの移動時にピックアップレンズの読み込み角度ずれによる不具合、寿命が近いピックアップレンズが取り外し時の振動により寿命を迎えるという不具合も最近多くなってきました。
ナビは精密機械ですから、ちょっとしたショックで不具合を誘発することがあります。取り外した後の保管中の管理なんかも要注意です。
DVDビデオ対応が当たり前になった最近のDVDナビですが、インダッシュに付けると自ずとエアコン吹き出し口に近くなり、負圧になりやすいとどこかで耳にしたことがあります。なんでも、空気中の塵も吸い込みやすくなり、ピックアップの寿命を縮める要因のひとつになりうるとか。
塵が一旦ピックアップレンズに付着してしまうと、書かれているように取り除くのは実にやっかいなわけですが、その点、AVIC-DR2000はトレイ式でピックアップ部分も一体となって出てくるので有り難いです。年に1回ディスクをクリーニングする際は、カメラ清掃用のエアーダスターで塵を吹き飛ばすようにしています。といっても、目には見えませんが...。コスト的にも安くつくこのトレイ式ですが、最近のナビでは全くといって良いほど見られなくなってしまったのは実に残念です。