■■■ ■■■ 真空引きってナニ? |
業界人100人に聞きました。
Q:エアコン修理で行う作業、
「真空引き」って何?
A:エアコンシステム内に冷媒ガスを充填する場合、先に内部を真空にすることによって負圧を発生させ、注入しやすくする。
そう答えたそこのあなた、ハイ、
ブ・ブーーっ!!!
プロとしてはそれだけでは不正解です。
結論から言うと、新規のガスの圧力だけでシステム内への充填は可能です。
では、なぜ手間ヒマかけて真空引きを行うのか?
真空引きとは、文字通り「気体を吸引することにより密閉された空間を真空状態にする」作業のことです。エアコン修理でガスを再充填する際はエアコンシステム内を一時真空状態にするために、電装店では必ずこの作業を行います。
なぜか???
凍っちゃうんですよ〜っ!
真空状態にすることにより、サイクル内に残った水分を蒸発(気化)させ、ほぼ完全に除去することができます。この作業を省くとエアコン作動時に、残った水分がサイクル内で凍結することがあります。細い(狭い)部分で凍れば当然ガスの循環を妨げることになり、冷却能力に支障をきたします。
まあ、融けてしまえば元に戻るとはいえ、水分は無いにこしたことがありません。
* その後発生した水分はゴミや細かい異物などと共に「レシーバタンク」で除去されます。
結論:エアコンの修理見積りに真空引きの項目が入っているか確認しましょう。
* 「ガス工事」に含まれることもあり、あらためて標記されない場合もあります。