言うまでもなく車には電気が必要なわけですが、その電源となっているのはバッテリーです。
ところで、バッテリーを日本語で言うと・・・、そう、蓄電池、「電気を蓄える池」です。決して発電器ではなく、電気を起こす(=発電する)機能はありません。あくまで外部から供給された電気を溜めるだけです。いったん蓄えた電気を各所で必要な分だけ放出する、いわばダムみたいな物です。溜めておくだけですから、需要(放電)が供給(充電)を上回れば当然最後は空になり、ダムが干上がった状態、つまりバッテリーあがりを起こします。
では、その電気をバッテリーに供給する物は何かというと、これはオルタネータということになります。異なる磁極(SとNね)とコイル(電線を巻いた物)の関係で、一方を回転させることにより電気を発生させる発電器です。
じゃあ、そのオルタネータに回転を与える物は何か?・・・そう、エンジンです。エンジンの回転をベルトを介してオルタネータに伝えます。
さて、エンジンを始動するためには、きっかけになる最初の回転を与えてあげるモーターが必要です。これがスタータということになりますが、スタータは電気で回ります。
さあ、佳境に入ってきました(爆
スタータを回す電気はどこから来るか?・・・ハイ、バッテリーですね。
バッテリー |
→ |
スタータ |
↑ |
|
↓
|
オルタネータ |
← |
エンジン |
さあ困りましたね!一体どれが1番最初なんでしょう?
これを
車のニワトリタマゴ理論と言います。(ウソです)
車の場合は最優先(最重要ということではない)はバッテリーということになるんじゃないでしょうか。しかも困ったことにいちばん消耗が早くトラブルの起きやすい部位と言えます。スタータやオルタネータ、ひいてはエンジンそのものにも当然寿命はありますが、バッテリーの寿命はこれらに比較して格段に短く、メンテナンスや走行状態にもよりますが2〜3年ぐらいが目安になるケースが多いようです(1年でダメになることもあれば5年ぐらいもつケースもある)。特にバッテリーあがりを起こすと再充電して使えたとしても確実に寿命は縮まります。
バッテリーは修理のきかない消耗品。交換するしかありませんから、大事に使ってあげてください。日頃から気を付けていて、いよいよとなったら思い切ってスパッと換えてしまうことも必要です。交換した日付をどこかに書いておくといいかも知れませんね。
夏場はエアコンの使用もあり電気の使用量が格段に増えます。帰省やドライブなどで、特に渋滞が予想される場合は事前にチェックした方がいいですよ。(渋滞→エンジン回転上がらない→充電量少ない→でもエアコン使うでしょ?)
参考:バッテリーの交換/YDK FACTORY
http://car-denso.net/ydk/DIY/battery/battery.html
posted by car-denso.net at 11:35| ☁|
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